2009年9月からの2年間のMBA留学記。準備期間の2009年5月より開始。ご意見はmshiba64@gmail.comまで。ブログトップ写真はフランスChamonixにてMontblancを撮影


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2010/03/30 Management for Software Development

ピッツバーグは日が長くなりました。夜20時ですがまだ外が薄明るいです。気温も上昇していよいよゴルフ日和な感じになってきています。

さて、このMini-4では初めてIT系の授業を取っています。Management for Software Development for Technology Executivesという名前で、要はCIOの卵向けにソフトウェア開発の様々な側面(開発プロセスやサポートなど)に対してどのようにアプローチすれば良いかを教えてくれる授業です。

Tepperからは6~7名ほど参加してます。受講者全体も10名強です。(少なっ!)この授業はTechnology Leadership Trackの必須科目なはずなんですが。。。TepperはCMUにあるということでOperationやITが強いと評判なのですが、具体的に「CIOを目指そう!」と思う学生は少ないのかもしれません。

この日はDaveさんという熟練ソフトウェアエンジニアの方をファシリテーターとして迎えて、Microsoftのケースを使ったレクチャーでした。このケースはMicrosoftが80年代後半にWindows向けの初めてのWordを開発した際にMicrosoftが直面した課題が描かれています。

ケースのアウトラインは、ソフトウェアの要件が複雑化して開発規模が膨れ上がり、今までのスーパープログラマーが仕切っていた開発手法が通用しなくなったというものです。私はITアーキテクトなので、システム全体のデザインを俯瞰できる人間が不在であったことに本質的な課題があると問題定義しました。実際、私が仕事の中でもっともストレスを感じるのが、「俯瞰」という接着剤的な活動です。プログラマと呼ばれる人達は「物作り」に重点を置きますし、視野が狭いので自分達の思いつきや裁量でプログラム要件や仕様を決めたがります。それに対して技術屋の言葉を使って丁寧にコミュニケーションを取らないと彼らはすぐにへそを曲げます。それに対して、プロジェクトマネージャーはコストと品質とスケジュールの物差しで我々に解を求めてきますので、デザインの正確さや仕様変更に対する柔軟性、潜むリスクなどを顧客にも分かる言葉で租借する必要があります。Microsoftも80年代後半はこのような問題に直面していたんだなぁと。

Daveさんの言葉で印象的だったのが、「その問題は今でも陳腐化したものではない」という所です。彼の言葉を借りるとその理由は、ITが「Abstract Language」を基礎技術としたビジネスだからだそうです。例えば車や家などはPhysicsが基礎技術となっています。なので非常にTangibleであり製品の品質は物理的な要件を満たせばある程度のぶれは許容されます。それに対して、ITは数学を起源とした非常に抽象的な論理性を扱います。しかもそれを人が実装し、動作させる際は高い正確性を要するので、Human Factorが大きな比重を占めるということです。この違いがある限り、ソフトウェア開発は車のようなEngineeringと同じ手法を取り入れるだけでは駄目だという主張です。CMMIなど開発の成熟度を計るものさしなどがその後発明されていますが、ソフトウェアエンジニアリングは今もongoingで研究されているテーマではないでしょうか?

私も腐るほどプロジェクトを経験してきましたが、やればやるほどプロジェクトマネージメントは人間臭さが求められると感じています。私を育ててくれたある口の悪い先輩(イニシャルにするとS谷で私と同じ!)がいるのですが、彼の言葉で私が気に入っているのが「SEの仕事の90%はちゃんとした日本語をしゃべり書くことだ」というものです。これくらいの気持ちで挑まないと直ぐにコミュニケーションや意思共有に歪みがでて、システムがとんでもないものになっていきます。

ITの中で生きてる我々はそれが常識だったりしますが、例えばお客さんなどはソフトウェアなんてコピーすれば簡単に作れると思っている人も少なくありません。顧客対応するときはその意識も持ってコミュニケーションする必要があるわけです。

なーんて、久々に自分の領域で熱く語ってしまいました。しかもMBA生のくせに気分はソフトウェア工学のPhDのノリです。笑)それにしてもこれを英語ですらすら言えたらなぁ、とほほ。
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by mshiba64 | 2010-04-01 19:20