2009年9月からの2年間のMBA留学記。準備期間の2009年5月より開始。ご意見はmshiba64@gmail.comまで。ブログトップ写真はフランスChamonixにてMontblancを撮影


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2011/01/17 Andrew Masonと会ったよ。

どうも。

ここピッツバーグは相変わらず寒いです。昨年はJapan Trekの追い込み準備に集中していた感のあるMini-3ですが、今年は年末/年始のグルメなサンフランシスコ生活を引きずりつつ、食生活にフォーカスしている感があります。同じマンションに住む一年生に手作りの焼芋をいただいたり、ナパで買ったワイン飲んだりと中々良いスタートを切っています。

さて、食と言えば年始のおせち騒動で一躍社会問題となった(の?)感のあるGroupon。そのCEOであるAndrew Mason君が昨秋Tepperに来訪しました。その際は、ノートに彼の言葉を熱心に書きとめ、パネルの後に彼と軽く挨拶を交わしたわけですが、ブログが停滞していたこともあってノートがお蔵入りしていました。記憶の隅をつつきつつブログにまとめてみます。

日本向けの謝罪ビデオを見て感じた方は多いと思いますが、彼はとても純朴な雰囲気のナイスガイ。フリーランスのWeb開発者の経験を積んだ後にシカゴの大学にてPublic Policy、Social Engineeringを学んだ事がGrouponのきっかけとなっています。

以下、いくつかの生徒からの質問と彼の回答です。

- ビジネスをスケールさせていく上で何か困難にぶつかったりしているのか?
(今思うとすごいナイスな質問。)
地域商店を開拓していく際は、商店の業態をカテゴライズし彼らのオペレーションのキャパシティをGroupon側で予測できるように努めている。広告は対象顧客の範囲が広すぎて需要が予測しずらいのであまり積極的ではない。その辺を試行錯誤して、今の「一地域一日一クーポン」のビジネスモデルに辿り着いたという言い方もできる。


- Googleもこのマーケットに来る可能性があるが(注:当時はもちろんGoogleによる買収の話など誰も知るよしがなかった!)、大きな顧客基盤を持つ企業とどう競争していくのか?
Googleは製品/サービスの品質で勝負している。GrouponはPersonalizationにフォーカスしている。このプラットフォーム上でユーザにとって的を得た製品/サービスの組み合わせを提供して、ユーザがより良い「経験」をすることに注力している。


- Grouponビジネスの新たな可能性は?
地元商店間の繋がりはまだ弱い。(彼はfew merchant friendsと言っていた)同じことが顧客側にも言えるのでそこに可能性があると考えている。


- Real-time contextual serviceについて何か考えているか?
もちろん専任部隊でサービスを研究開発している。が、どのような取引モデルが現れるかはまだ分からない。正直に言って、未知の分野だと考えている。


- アントレプレナーとしての素養を教えて欲しい。
自分はもともとアントレ志向ではなく、自然発生的に今この立場にいるという認識だ。Grouponビジネスが広がっていく中で、人並みにマイクロマネージメントの弊害を考えて部下にOwnershipを持たせるよう努め、健全な批判精神を会社に根付かせていった。それでも一つ言えるとすれば、アントレプレナーにとって最も重要かつ難しいのは「適切な人材と適切なチームを組む」ことだと思う。


- Grouponビジネスを一言で言って欲しい
Rediscover your cityだ。自分の住む地域には、自分の知らない優れた民芸品や口コミで広がるナイスな商品がある。Couponに代表される価格的付加価値やその他さまざまな手法で、効率的なマーケットプレースを提供するのがGrouponだと言いたい。


Andrew君の発言を聞くと、今回のおせち騒動も彼がかねがね持っていたScalability、キャパシティに対する問題意識が顕在化した感があります。彼も心底残念だったのではないかなと思います。なので、私の感覚では彼の謝罪はGrouponが彼らの顧客である地域商店のキャパシティにまで手を出すという決意表明もしくはアピールに聞こえました。

Grouponに代表されるOnline2Offlineビジネスモデルの根幹は、未だ全リテイル取引の90%を占めるOffline取引(いわゆるAmazonのようなE-business以外の実際に客が足を運ぶやつね。)を、Onlineの仕組みを使って刺激してその大きなパイの一部を手数料などで利益享受するというものです。

私の知り合いが「焼畑農業みたいなものでしょ。」と言っていてかなりウケたのを思い出しますが、Andrew君のいうPersonalizationやユーザエクスペリエンス、例えばスマートフォンなどを使ったContextualなサービスへ付加価値を移行できるのならば、まだまだIPO以上のValuationをたたき出す可能性はあるのでは?と僕は思っています。

そんな彼さえも未開の地と語ったReal-time contextual serviceにぞくっとしたパネルディスカッションでした。
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by mshiba64 | 2011-01-18 16:43