2009年9月からの2年間のMBA留学記。準備期間の2009年5月より開始。ご意見はmshiba64@gmail.comまで。ブログトップ写真はフランスChamonixにてMontblancを撮影


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2011/01/21 ITという言葉

どうも。

やっとMini-3二週目が終わりました。今週はCapstone(卒論みたいな奴)の担当教授とアメリカの
Courierサービス業界のマーケットについて語り合ったり、Operation Researchの授業で「おーこれだ!」という理論に出くわしたりとなかなか面白い週でした。

さて、ブログまとめて書く暇がないので、適当に思いついたことを。

今日は、私のプロジェクトを手伝ってくれるかもしれないCMUの学生の面接をしたのですが、そのうちの一人の台湾人に経歴を聞いたら、学士は中国でInformation Technologyを取得しましたと言ってきて、おーと思いました。なぜなら最近、僕が「IT」という言葉をさっぱり使わなくなってたからです。

- CMUでのIT
ここCMUではITという言葉は範囲が広すぎて使われません。例えば情報を使って付加価値をという話であれば、Information RetrievalとかMachine Learningとなりますし、もっと開発に近い話であればSoftware Engineeringになります。UIであればHuman Interactionとなりますしね。

TepperにはCIOの卵向けのIT ManagementやIT Strategyなどのクラスがありますが、正直私の興味の範疇外ですし、Computer Science学部とのシナジーもなさそうです。思えばはるか昔、出願書にCIO的な素養を!などと書いたのを思い出しましたが、まったくといって良いほどそちらには手を出しませんでしたね。

その理由は僕の志望する方向性が変わったことがありますが、その原因は例えばComputer Scienceの授業にもゲストで大企業のIT部門の方がいらっしゃってプレゼンをしてくれた際、彼らも気の利いた事ということでいろいろ腐心してくれるんですが、基本的にはこの数年、Webの世界で起きているいくつかの新しい価値への追従に過ぎなかったりするためです。

- ITを売るということが話題の中核でなくなっている
とあるマーケティングの記事で、Googleの成功を以下と定義しているものを見つけました。
1.非常に安いサービスデリバリー基盤
2.生産性が高く、イノベーティブなコミュニティ作り
3.ITをヘビーに使っているがそれ自身を売り物にせず、ユーザエクスペリエンスを売っている

この3つのValue Chainが伴って、いわゆるロングテール(客単価が低い客層)へのサービス提供を可能にし、結果ネットワークエフェクトを起こして市場のプレゼンスを築いている点です。もちろん1を可能にしているのがサーチエンジン+広告収益モデルであることは重要なファクターです。このビジネスモデルは商品を売る従来のITベンダーには到底まねできないValue Chainです。MicrosoftもBingで対抗していますが、このValue Chainに打ち勝つためにどれだけの投資をするのかと考えると気が遠くなります。

- Appleを思う
一つ例外があるとすれば、Appleでしょうか?個人的に私はApple製品を持つことはまずないのですが、AppleのあのスリックなデザインとBrandingやPricingなどのマーケティング戦略の融合は21世紀初頭の別の奇跡と言えるかもしれません。

そういう意味でSocial Mediaという新しいユーザエクスペリエンスが発展しそうな今年初頭に、スティーブジョブズが無期限長期休養に入るのは、何か象徴的なことにも感じてしまう午前4時なのでした。。。取りとめないですが、「ITを売る」というビジネスモデルがどれだけCMUのアカデミックな領域でコモディティとして認識されているかを感じて欲しいな。
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by mshiba64 | 2011-01-22 18:06

2011/01/17 Andrew Masonと会ったよ。

どうも。

ここピッツバーグは相変わらず寒いです。昨年はJapan Trekの追い込み準備に集中していた感のあるMini-3ですが、今年は年末/年始のグルメなサンフランシスコ生活を引きずりつつ、食生活にフォーカスしている感があります。同じマンションに住む一年生に手作りの焼芋をいただいたり、ナパで買ったワイン飲んだりと中々良いスタートを切っています。

さて、食と言えば年始のおせち騒動で一躍社会問題となった(の?)感のあるGroupon。そのCEOであるAndrew Mason君が昨秋Tepperに来訪しました。その際は、ノートに彼の言葉を熱心に書きとめ、パネルの後に彼と軽く挨拶を交わしたわけですが、ブログが停滞していたこともあってノートがお蔵入りしていました。記憶の隅をつつきつつブログにまとめてみます。

日本向けの謝罪ビデオを見て感じた方は多いと思いますが、彼はとても純朴な雰囲気のナイスガイ。フリーランスのWeb開発者の経験を積んだ後にシカゴの大学にてPublic Policy、Social Engineeringを学んだ事がGrouponのきっかけとなっています。

以下、いくつかの生徒からの質問と彼の回答です。

- ビジネスをスケールさせていく上で何か困難にぶつかったりしているのか?
(今思うとすごいナイスな質問。)
地域商店を開拓していく際は、商店の業態をカテゴライズし彼らのオペレーションのキャパシティをGroupon側で予測できるように努めている。広告は対象顧客の範囲が広すぎて需要が予測しずらいのであまり積極的ではない。その辺を試行錯誤して、今の「一地域一日一クーポン」のビジネスモデルに辿り着いたという言い方もできる。


- Googleもこのマーケットに来る可能性があるが(注:当時はもちろんGoogleによる買収の話など誰も知るよしがなかった!)、大きな顧客基盤を持つ企業とどう競争していくのか?
Googleは製品/サービスの品質で勝負している。GrouponはPersonalizationにフォーカスしている。このプラットフォーム上でユーザにとって的を得た製品/サービスの組み合わせを提供して、ユーザがより良い「経験」をすることに注力している。


- Grouponビジネスの新たな可能性は?
地元商店間の繋がりはまだ弱い。(彼はfew merchant friendsと言っていた)同じことが顧客側にも言えるのでそこに可能性があると考えている。


- Real-time contextual serviceについて何か考えているか?
もちろん専任部隊でサービスを研究開発している。が、どのような取引モデルが現れるかはまだ分からない。正直に言って、未知の分野だと考えている。


- アントレプレナーとしての素養を教えて欲しい。
自分はもともとアントレ志向ではなく、自然発生的に今この立場にいるという認識だ。Grouponビジネスが広がっていく中で、人並みにマイクロマネージメントの弊害を考えて部下にOwnershipを持たせるよう努め、健全な批判精神を会社に根付かせていった。それでも一つ言えるとすれば、アントレプレナーにとって最も重要かつ難しいのは「適切な人材と適切なチームを組む」ことだと思う。


- Grouponビジネスを一言で言って欲しい
Rediscover your cityだ。自分の住む地域には、自分の知らない優れた民芸品や口コミで広がるナイスな商品がある。Couponに代表される価格的付加価値やその他さまざまな手法で、効率的なマーケットプレースを提供するのがGrouponだと言いたい。


Andrew君の発言を聞くと、今回のおせち騒動も彼がかねがね持っていたScalability、キャパシティに対する問題意識が顕在化した感があります。彼も心底残念だったのではないかなと思います。なので、私の感覚では彼の謝罪はGrouponが彼らの顧客である地域商店のキャパシティにまで手を出すという決意表明もしくはアピールに聞こえました。

Grouponに代表されるOnline2Offlineビジネスモデルの根幹は、未だ全リテイル取引の90%を占めるOffline取引(いわゆるAmazonのようなE-business以外の実際に客が足を運ぶやつね。)を、Onlineの仕組みを使って刺激してその大きなパイの一部を手数料などで利益享受するというものです。

私の知り合いが「焼畑農業みたいなものでしょ。」と言っていてかなりウケたのを思い出しますが、Andrew君のいうPersonalizationやユーザエクスペリエンス、例えばスマートフォンなどを使ったContextualなサービスへ付加価値を移行できるのならば、まだまだIPO以上のValuationをたたき出す可能性はあるのでは?と僕は思っています。

そんな彼さえも未開の地と語ったReal-time contextual serviceにぞくっとしたパネルディスカッションでした。
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by mshiba64 | 2011-01-18 16:43

2010/01/05 Airbnb試してみたよ

どうもです。

今、西海岸に来ています。冬休みは極寒の東海岸から逃げ出すのが常套手段となっていますが、意外にSan Franciscoに来るのはMBA期間中これが初めてです。出張などでは何度か来ていましたが、実際に滞在をしてみるとSan Franciscoってなかなか住みやすい街ですね。「この恵まれた環境にいると英語は上達しないな。」などと負け惜しみを言ってしまいたくなるくらい快適です。

さて、今回の滞在ではAirbnbというBed and Breakfast予約のWeb marketplaceを利用しています。Bed and Breakfastと言ってもAirbnbが提供するのは営利目的の宿泊施設ではなく、個人が所有するApartmentの部屋の一部となります。提供者は宿泊者をHostすることとなります。滞在先の土地をよく知るホストに観光の情報を聞くのもこのサービスの醍醐味の一つですね。

私はSan Franciscoのダウンタウンに非常に近いアパートを借りています。ホストは中国人の女性です。彼女はTherapistで、NYから2008年秋に移ってきてこのアパートを購入したとのこと。計140平米のお洒落なアパートメントです。当時は億ションだったんじゃないかなぁ。カリフォルニアの土地バブルが弾けた今、その辺はホストには聞けませんな、さすがに。笑

このAirbnb、2010年に取引量は8倍に成長したとのこと。Tech Crunchの記事によると2010年12月度の予約数は80万 nights。San Francisco発のベンチャー企業ですが、弊社西海岸支社のとある方曰く、彼らはHacker Dojoに居たとの事。せっかくなので、今回Hacker Dojoに遊びに行ってみようと思っています。

リビング。Union Squareから歩いて5分のとこにある。すげー暮らしだな。
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by mshiba64 | 2011-01-07 21:06

2011/01/04 明けましておめでとうございます。

明けてしまいましておめでとうございます。大変お久しぶりの投稿でございます。

最後にブログポストしたのがMini-1途中の9月末ですから、3ヶ月ちょいブログをさぼっていたことになります。言い訳になりますが、その時期からあるビジネスプランを練り始めましてその関係で調子に乗ってMini-2にて6科目も授業を取ったものですから、まあ大変。笑)

そのプランについてはおいおいブログにて書いて行きたいなと思っています。その前にブログを放ったらかしにしていた間のスパムコメントを消さねば。。。

さて、今年はいよいよ二年間のMBA生活を終えて日本に帰還することとなります。MBA前と何が変わったの?と言われると正直「自分の無知さを知った。」という人事が聞いたらこけてしまいそうな回答しか思いつきません。笑)でも「無知を知る」ということは閉塞感を打破するための特効薬だと思います。

ある元部下(一瞬だったけど)にTwitterで「会社のメンバーはMBA帰りのお土産話は期待していないんじゃないですかね?」と言われたのを覚えています。僕はその意見にAgreeです。いわゆるコンサルブロガーの一部でMBAの醍醐味をそのコンテンツに由来するとしそれらを雄弁に語る人がいたりしますが、僕はそうは思いません。MBAで自分が何を知りそれをどのように感じ、その後どう行動したかが重要だと思います。

なので、お土産話ではなくて少しは変化した私そのものが見せられれば良いなと思ったりはしています。これが今年のとりあえずのばっくりとした目標となりますね。

ということで、行動で示すべくMBA二年目は授業以外のものに手をだし、かなりUnstructuredな状況に自分を置いて、日々が怒涛のように過ぎている感があります。何が言いたいかというと
そういうのってブログに書くのが面倒くさいので3ヶ月間書いてなかったの、ごめんね。
です。

あと4ヶ月ちょいのMBA日誌となりますが、今年もよろしくです。
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by mshiba64 | 2011-01-05 14:41