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2009年9月からの2年間のMBA留学記。準備期間の2009年5月より開始。ご意見はmshiba64@gmail.comまで。ブログトップ写真はフランスChamonixにてMontblancを撮影


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2010/04/04 Japan Trek番外(藤森さんのお話)

こんにちは!

Japan Trek開始時からはや1ヶ月が経とうとしています。時差ボケとともにTrekをやりきった達成感でやや放心気味だった感がありますが、先週あたりからやっとエンジンがかかってきて次に向けた仕込みを開始しつつあります。

Trekの中で最も印象的な出会いはやはりGE日本の藤森さんになりました。日本とアメリカのそれぞれの良さ、文化の違いを理解し、かつグローバルに活躍されているリーダが卒業生にいらっしゃるというのは本当にかけがえのないリソースだと感じました。今回は藤森さんとのお話。

○藤森さんとMBA
まず何といってもMBA話ですね。パーティの際に、「私は毎日自分のIdentityを模索してそれを英語で伝えることに苦労している。時にうまく伝わらず悔しい思いばかりだ」と伝えました。彼はTepper履修中はそれこそ全戦全敗だったそうです。毎日打ちひしがれてそれでも負けずにトライする日々だったとか。そしてTepperを修了して日本に帰った際に自分が渡米前と180度違う考え方を持つようになっていたことに気付いたそうです。そしてMBA(グローバルにビジネスを展開すること)を理解した上で日本の持つリソースを使えば、十分に戦えることに気付いたそうです。これには勇気付けられました。

○Cultural Code
まさか藤森さんからこの言葉がでるとは思いませんでした。。。笑
私も以前のブログで書いたものです。

1.ネットワーキング
2.ビジネスの考え方の基礎
3.Cultural Code

藤森さんは上記の3つがMBAで自分が得たものだとおっしゃっていました。3つ目の意味は、自分のカルチャーを受け入れてもらうこと、そして他国の文化にアジャストすることだそうです。私にとってもこれが最も難しい経験となっています。自分に自信はあるのですが、言葉の壁・コミュニケーションの壁・物事に対するアプローチの違いが私を邪魔します。きっとこの問題は解決しないのでしょうが、少なくとも藤森さんのようにそれに真正面から向かっていく気力だけは保ちたいと気持ちを新たにしました。

○日本の若者
あと藤森さんはかなりストイックな状況に自分を追い込んだ上で単身でMBAに乗り込んだそうです。もちろん皆がそれをやるべきとおっしゃっているわけではなくて、それくらいの覚悟で真正面からMBAに取り組まれたことを伝えたかったのでしょう。なぜなら、彼の問題意識として今の日本人の若者がストイックさを失っていることがあるからです。彼の目には「技術が好きでない」、「CEOになるよりも自分の私生活をHappyに過ごしたい」今の若者像があるそうです。

中国との対比もあるのでしょう。彼は中国へのGEのBudgetシフトを何とか日本へ振り向けたいと日夜がんばっていらっしゃるわけです。私の会社は中国オフショア進出で有名ですが、中国人プログラマ達の勉強熱心さはすごいものがあります。CMUのComputer Scienceの学生比率を見ても明らかです。

○日本のプレゼンス
日本にはアントレな人々やシリコンバレーのような仕組みはないとおっしゃっていました。だからこそ、パートナーシップや技術、グローバルなリーダーシップによってプレゼンスを発揮することが今の日本のビジネスに必要なことだとおっしゃっていました。もちろんそれを体現しているのが彼ということなのでしょう。

何度かこのブログに書いている気がしますが、私はMBAでこちらにきて日本はつくづく「物作り」の国だなと実感しています。日本人の文化である「きめ細かさ」ともいえます。アメリカにマネージメントを学びに来てそれを知るとは皮肉な感じもします。でもその物作りの文化を絶やさず、今までとは違った関わり方で世界にそれを広められれば日本の未来は明るいのかもしれません。そこにはグローバルなパートナーシップやマーケティングなどMBAで学んだことが活きるはずです。私も微力ながらITの世界でそれを具現化できればなと感じました。


1時間足らずのディスカッションでしたが、非常にインスピレーションをもらうものとなりました。
でもやっぱり最後は気合と体力なんですね。ガッツでがんばります!
# by mshiba64 | 2010-04-05 04:11 | Japan Trek

2010/03/11 Japan Trek Day-7!!

こんにちは。ピッツバーグは春を跳び越して初夏の陽気です。

昨日4/3はJapan Trekのメンバーのメキシコ人同級生Gustavoがメキシコ料理屋に招待してくれました。ラムのタコスがおいしいかったですねぇ。ちなみにこの店でタコスを頼むと生地が二枚出てきます。メキシコではこれが当たり前らしく、ガールフレンドなどとタコスをシェアするためにそうなっているとの事。日本のメキシコ料理屋では見たことないですけどどうでしょう??

さて、のびのびになっていたJapan Trek7日目報告です。

東京に入りました!3/11(木)の東京は快晴でぽかぽか日和です。奥様が日本滞在中の携帯電話契約をする必要があったので、品川のドコモへ。ソニーエリクソンのAndroid携帯を発見!スマートフォンのカタログを見ると「iModeはご使用になれません」と書いてある。。。「iModeは必要ありません。」の間違いではないだろうか。。。笑)ただ日本の友達に話を聞くと、iModeのメールアドレスがあるからスマートフォンに切り替えられないとのこと。。。家のGMail使って外でもメールした方が便利なのに。本末転倒な気がします。

さて、本日のTrekは企業訪問Dayです。期末ということでなかなか訪問を受け付けていただける企業がなかったのですが、SONY、日本GEそして野村證券の皆様に快諾していただきました。ありがとうございます!

○SONY

まずは品川のSONY本社へ。ここにはVIP訪問時用のショールームがあり、そこで次世代の映像技術やアメリカでのコンテンツビジネスの歴史などをデモしてもらいました。英語でがんばるコンパニオンの方がCute!笑)昨年度はマイケルジャクソンの映像の版権を買ったことで有名となりましたが、CMUにソニーから派遣されている方によるとそれでかなり収益を上げたとの事。プレステやプロユース向けのカメラシステムなど全く関係なさそうな技術で構成されているビジネスですが、内部ではシナジーがあるそうです。AppleのようにCentralizedされたBrandingではないですが、新しいものが出てくる社風がSONYにはあるんですね。

○日本GE

その後、赤坂サカスへ行きランチです。久々にTOPSのカレー食べました。赤坂サカスは盛況ですねぇ。TBSは盛り下がってるらしいですが。。一部のTBS社員は不動産業に成り下がったと言っているとかいないとか。

昼一は、待望の日本GE訪問です!Tepper卒業生の藤森CEOとの面会です。なぜか会議室に通されることなく、外で待機すること10分。社員の皆様もCEOがいらっしゃるので緊張してたのかしら?誰も声を掛けてくれることなく、藤森さん登場。「あれー、皆中で待ってると思ったのに。どうぞどうぞ。」といった感じで気さくにスタートしました。笑

打ち合わせの中身は個人的には中身の濃いものとなりました。ここに書くと長くなるので、詳細はまた別途ブログに書きます。藤森さんの印象は一言で言うと「グローバルリーダを演じるのがとても上手な役者」です。Tepper日本人ページに寄稿していただいたメッセージにもあるのですが、アメリカと日本の文化の違いやグローバルの視点でローカルにビジネスを展開すること、リーダーシップの有り方や世界経済から見た日本などを、明確に自分の言葉で話される人だなという印象です。もちろん今のポジションに至るまでには相当な努力と経験を積まれているのだろうとひしひしと伝わってくるのですが、その経験を的確な言葉(しかも英語)とコミュニケーション力でフランクに伝えてくるところに迫力を感じました。。良いもの見させてもらいまいした。ありがとうございます!

○野村證券

そして今回最後の訪問先である野村證券へ。今回は我々の希望に沿い、LehmanとのM&Aについて実際に関わっていらっしゃった方から話していただける範囲でエピソードや今後の戦略についてお話をいただきました。印象に残っているのは、NOMURAが今回のM&Aを明確にアジアとヨーロッパへのグローバル化を目指して実施していたこと。アメリカのマーケットをOne of matured domestic markets dominated by the local companiesとおっしゃっていたのを覚えています。金融危機後の回復できないアメリカを見ているとますます中国へのシフトが加速していく予感がします。

そしてもう一点はM&Aに際して非常に文化の融合を重要視されていたことです。Commercial Bankなどの間接金融と比べてNomuraはInvestment Bankとの愛称が良いとおっしゃっていました。理由は直接金融は顧客志向だから。私も両者の金融機関さんとお付き合いがありますがとても納得。Commercial Bankは放っておいても預金という形で自らが投資に使えるAssetを手に入れられしまう。公共性/安定性が求められているので、そもそも投資銀行業務とは文化的に相容れない部分があります。手数料ビジネスである直接金融は顧客の成功が自社の成功となります。それでもリテール部門が強いNOMURAの中でInvestment Bank部門の戦略に関してコンセンサスを得るのは難しいとおっしゃっていましたね。会社のIdentityをM&Aによってどのように再定義していくのか?、非常に興味深かったです。

ちょっと話は逸れますが、TepperのComputational Financeには優秀なアジア学生も少なくありません。そして彼らはとても若い。彼らの一部は香港やシンガポールへ就職しますし、実際にBarclaysとNomuraの両方に就職活動している学生もいたりします。アジアの台頭と共にグローバル化を進めるNOMURAの戦略に非常に興味が沸くとともに、日本で金融工学を学ぶ若い学生のグローバル化はどうなんだろう?と思いました。

○Alumni Party

夜はAlumni Partyでした!普段では絶対立ち入ることのできない超VIPなところで、卒業生の方々と歓談です。Trekの途中経過報告をTrekメンバーにしてもらったりなどして大いに盛り上がりました!幹事をしていただいたTepper2009の皆様大変ありがとうございました!来年もよろしくお願いいたします~。

明日は東京一日観光です。朝5時起きって。。。

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SONY本社前にて。風が強かった!
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大手町野村ビルディングの一室にて。Tepper今年度出願者の野村Iさんと。
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Alumni Partyでの歓談。藤森さんの話を有難く拝聴する我々。
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皆で記念写真。来年もよろしくお願いします!
# by mshiba64 | 2010-04-05 02:48 | Japan Trek

2010/04/01 It's sunny today!

今日のピッツバーグは最高に良いお天気です。勉強する気なくなってくるなぁ。。
2010/04/01 It\'s sunny today!_b0178194_116366.jpg
イスラエルから来たMBA生Ethanがこの踊りに合わせて勝手に踊ってました。笑
# by mshiba64 | 2010-04-02 01:17

2010/03/30 Management for Software Development

ピッツバーグは日が長くなりました。夜20時ですがまだ外が薄明るいです。気温も上昇していよいよゴルフ日和な感じになってきています。

さて、このMini-4では初めてIT系の授業を取っています。Management for Software Development for Technology Executivesという名前で、要はCIOの卵向けにソフトウェア開発の様々な側面(開発プロセスやサポートなど)に対してどのようにアプローチすれば良いかを教えてくれる授業です。

Tepperからは6~7名ほど参加してます。受講者全体も10名強です。(少なっ!)この授業はTechnology Leadership Trackの必須科目なはずなんですが。。。TepperはCMUにあるということでOperationやITが強いと評判なのですが、具体的に「CIOを目指そう!」と思う学生は少ないのかもしれません。

この日はDaveさんという熟練ソフトウェアエンジニアの方をファシリテーターとして迎えて、Microsoftのケースを使ったレクチャーでした。このケースはMicrosoftが80年代後半にWindows向けの初めてのWordを開発した際にMicrosoftが直面した課題が描かれています。

ケースのアウトラインは、ソフトウェアの要件が複雑化して開発規模が膨れ上がり、今までのスーパープログラマーが仕切っていた開発手法が通用しなくなったというものです。私はITアーキテクトなので、システム全体のデザインを俯瞰できる人間が不在であったことに本質的な課題があると問題定義しました。実際、私が仕事の中でもっともストレスを感じるのが、「俯瞰」という接着剤的な活動です。プログラマと呼ばれる人達は「物作り」に重点を置きますし、視野が狭いので自分達の思いつきや裁量でプログラム要件や仕様を決めたがります。それに対して技術屋の言葉を使って丁寧にコミュニケーションを取らないと彼らはすぐにへそを曲げます。それに対して、プロジェクトマネージャーはコストと品質とスケジュールの物差しで我々に解を求めてきますので、デザインの正確さや仕様変更に対する柔軟性、潜むリスクなどを顧客にも分かる言葉で租借する必要があります。Microsoftも80年代後半はこのような問題に直面していたんだなぁと。

Daveさんの言葉で印象的だったのが、「その問題は今でも陳腐化したものではない」という所です。彼の言葉を借りるとその理由は、ITが「Abstract Language」を基礎技術としたビジネスだからだそうです。例えば車や家などはPhysicsが基礎技術となっています。なので非常にTangibleであり製品の品質は物理的な要件を満たせばある程度のぶれは許容されます。それに対して、ITは数学を起源とした非常に抽象的な論理性を扱います。しかもそれを人が実装し、動作させる際は高い正確性を要するので、Human Factorが大きな比重を占めるということです。この違いがある限り、ソフトウェア開発は車のようなEngineeringと同じ手法を取り入れるだけでは駄目だという主張です。CMMIなど開発の成熟度を計るものさしなどがその後発明されていますが、ソフトウェアエンジニアリングは今もongoingで研究されているテーマではないでしょうか?

私も腐るほどプロジェクトを経験してきましたが、やればやるほどプロジェクトマネージメントは人間臭さが求められると感じています。私を育ててくれたある口の悪い先輩(イニシャルにするとS谷で私と同じ!)がいるのですが、彼の言葉で私が気に入っているのが「SEの仕事の90%はちゃんとした日本語をしゃべり書くことだ」というものです。これくらいの気持ちで挑まないと直ぐにコミュニケーションや意思共有に歪みがでて、システムがとんでもないものになっていきます。

ITの中で生きてる我々はそれが常識だったりしますが、例えばお客さんなどはソフトウェアなんてコピーすれば簡単に作れると思っている人も少なくありません。顧客対応するときはその意識も持ってコミュニケーションする必要があるわけです。

なーんて、久々に自分の領域で熱く語ってしまいました。しかもMBA生のくせに気分はソフトウェア工学のPhDのノリです。笑)それにしてもこれを英語ですらすら言えたらなぁ、とほほ。
# by mshiba64 | 2010-04-01 19:20

2010/03/29 Technology Leadership Trackが立ち上がった!

モチベーションも新たに本日からTepperでの学習再開です。

以前のブログにも書きましたが私はTepperが提供するTechnology Leadership Trackに出願しました。今年は出願者が少なかったらしくまあ出来レースの合格です。このTrackの良さは何といっても、Computer Scienceの教授が担当していること。MSE(システム工学専攻)とのDual Degreeを諦めた私にとっては非常に魅力的なプログラムです。

本日、その教授と初めてのミーティングでした。まずは来年以降に取得するクラスについて相談です。私が専攻したい分野によって幾らでも選ぶことができるわけですが、今頭の中にあるプランとして、移動体通信のGeolocation技術とサーバサイド技術(Cloud Computing)を使ったソフトウェア中心のサービス開発にフォーカスしてみたいと伝えてみました。実はこの教授はTepperでMobile関連の授業を担当されているので、非常に食いつきが良かったです。

出願前に相談した際と同じく、Machine Learningの授業を取ることを薦められましたね。あとはE-CommerceとWebセキュリティ、Search Engineの本を紹介してもらいました。Machine Learningの技術はWebの技術と組み合わせて至るところで使われているそうです。最近こちらで聞いた技術系ベンチャーでの適用で言うと、SNS内でより効果的な広告を各ユーザに個別に提供するために、メッセージやブログ情報を分析して興味のある商品やサービスを抽出する技術などです。

あとは夏のインターンシップを薦められましたね。。。すでに旅行を予定していることと、会社都合で有給のインターンは受けられないので、どうなることやら。。シリコンバレーで予定が合えば喜んで行くのですが。笑)そんな贅沢は通用しないと思います。

ここ8ヶ月くらい、経済やファイナンス、統計とかばかりやってたんですが、自分がITを渇望していることに改めて気付かされましたね。もちろん自分が知らない部分を必修科目として学んできてとても有意義だったのですが、これからは好きにさせてもらいます。笑)
# by mshiba64 | 2010-03-31 06:14